ツァリチン・グラード

ユスティニアーナ・プリマまたの名をツァリチン・グラード(皇后の町)は、バルカン半島でも重要なビザンチン都市遺跡で、レスコバッツの29km西に位置します。セルビア南部出身の東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世が、自分の生誕地を記念するために自身の名をつけた都市を建設しました。

ツァリチン・グラードは、小さな川の合流点近くの台地に6世紀に建設されました。遺跡からはユスティニアヌスのモノグラム(組み合わせ文字)のある教会堂や一般住居のほか、合計10ヵ所の教会堂が発掘されています。

ツァリチン・グラードは、当時の都市生活の様子と建築様式を知ることができる重要な遺跡です。要塞、屋根付きの街路、教会堂、公共や個人の建築物、水路と大きな水槽を備えた水道施設、モザイク床のある豪華な建物、これらはすべてギリシア、ローマ文化の伝統に基づいて建設され、初期ビザンチン文明の成果を反映しており、当時の都市の様子を思い描くことができます。

ツァリチン・グラードはアバール族の度重なる侵入や615年頃のスラブ族の侵入により放棄されました。